アルピーヌ 自動車への水素利用「積極的」に検討 


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水素燃焼エンジンと燃料電池

ルノー傘下のスポーツカーブランドであるアルピーヌは、内燃エンジンの未来を守る手段として、レーシングカーと公道向けモデルの両方における水素の利用を「非常に積極的に」検討しているという。

【画像】電動化と水素に力を入れるアルピーヌ【水素ハイパーカーのコンセプトと現行モデルのA110を写真で見る】 全80枚

アルピーヌは昨年、イタリア・トリノに拠点を置くデザイン学校Istituto Europeo di DesignIED)の交通デザイン専攻の学生によるコンセプトカー「A4810」を公開した。2035年ハイパーカーイメージしたもので、水素を動力源としている。

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イタリアの学生が考案したアルピーヌのハイパーカー「A4810

このコンセプトでは、水素燃料電池による電気駆動方式なのか、それとも水素燃焼エンジンなのかは明らかにされなかったが、今回、アルピーヌのローラン・ロッシCEOはエンジン技術を後世に残すための鍵となる技術として水素を挙げている。

7月3日に決勝が行われたF1英国GPを前に、シルバーストンでロッシCEOはAUTOCARにこう語った。

「複数のソリューションを同時に検討するのは当然のことです。アルピーヌは、電動化と両立する別の選択肢を探したい。なぜなら電動化は、好むと好まざるとにかかわらず、少なくとも将来的には自動車全体の60~70%にまで普及するからです」

「残りの領域は、用途や特性、求める機能によって異なります。積載量が多く、日々の走行距離がある程度固定されているLCV(小型商用車)では、異なるソリューションを使用する余裕があると思います」

環境負荷の低いグリーンな燃料

アルピーヌは以前から、2024年にはEVブランドに移行する計画を示しており、実際にA110の後継モデルルノーベースとした小型ハッチバックの開発が進められていることは確実だ。しかし、ロッシCEOのコメントからは、エンジン搭載車が今後も発売される可能性がうかがえる。

少量生産かつ「高出力」なスポーツカーについては、「持続可能な燃料が解決策になり得る」と述べているのだ。

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アルピーヌA110の後継モデルはEVとして開発が進められている。

「当社の場合、燃料としての水素も解決策の1つになりうると考えています。なぜなら、燃料としてだけでなく、電気を発生させる燃料電池としても水素を使うことができるからです」

「これは素晴らしいことです。水素のエンド・ツー・エンドの産業化を電動化と両立することができるので、1つの道筋になりうると考えています」

また、ロッシCEOは、アルピーヌが将来的にモータースポーツにおいても水素燃焼技術を披露することを目指しており、フォルクスワーゲンID.R(電動レーシングカーのコンセプト)のような、「ニュルブルクリンクの記録を塗り替えるような」プロトタイプを作ることも可能であると明かした。

「水素を燃料として、コンセプトの実証を行うことができるかもしれないと考えており、それが後に超高性能車や市販モデルにつながる可能性もあります」

ル・マンが水素燃料電池を推進していることは知っていますし、それも1つの道ですが、当社はもう一歩進んで、水素を燃料とするV6を使いたいと思っています」

アルピーヌの親会社であるルノーは最近、コンセプトカーの「シーニックビジョン」で水素の可能性を追求している。このコンセプトは、最高出力218psの電気モーターと40kWhのバッテリー、さらに15kWの水素燃料電池システムを搭載している。

一方、水素燃焼エンジンはまだどのメーカーも量産車に採用したことがない。トヨタは、GRヤリスの1.6L 3気筒エンジンレクサスRC Fの5.0L V8エンジンにおいて、簡単な改造で水素を燃料として使用できるようになることを実証している。


水素エンジンのスポーツカー? アルピーヌ 自動車への水素利用「積極的」に検討


(出典 news.nicovideo.jp)

にゅうにゅう

にゅうにゅう

マツダはなんで水素エンジン辞めちゃったんだろうなあ

db

db

EVに押され気味で水素の普及は遅れてるからな。しかし、トルクの問題は水素の方が有利だと思うがね。ガソリンスタンドの転用にも向いてる面もあるな。…こういう技術投資への展開の「使えなさ」は「今の政治家」の問題だよな…。昔の政治家は先見性や実行力があって、なんやかんや速かったぞ?

shelly

shelly

水素の引火の危険性に築くもんなんだけど、世界中に拡散させた水素自動車が爆弾と言われた韓国車があるわけですよ、水素やニッカドやアルカリって確かモーターで相性がかわるんだよな

珈琲星人

珈琲星人

水素ロータリーも結局北欧向けに一部作られただけだったしね・・・(´・ω・`)まぁ水素による異常爆発や金属劣化とかの問題もあるから水素そのものを使った内燃機関の試験もなかなかね・・・。